こんにちは!焙煎工房まめや倉敷珈琲です。
今日はモカシダモのご紹介です。
原産国エチオピア
エチオピアはコーヒーの発祥の地と言われています。6世紀の頃アラビア人の「カルディ」という山羊使いがエチオピアの草原で放牧していた山羊が興奮して飛んだり跳ねたりしているので、不思議に思って観察してみると真っ赤に実った木の実を食べてはしゃぎまわっていることがわかりました。試しに食べてみると甘酸っぱくて気分が爽快になるのです。そして眠気覚しの薬、魔法の豆として仲間たちとこの赤いコーヒーの実を愛用したのが始まりです。始めは実を潰して脂を混ぜて団子にして食べていましたが、だんだんと実と葉を一緒に煮て汁を飲むようになり、ついでに身の皮と種を天日で乾かして使うようになったのです。その生豆を焙って粉にして使うようになったのは13世紀ごろからです。
話は外れましたが、「モカ」はエチオピアの対岸にあるイエメンの港「モカ港」の名前から来ています。モカ港には昔からイエメンとエチオピアのコーヒーが集められていました。モカ港からコーヒー豆が出荷され、イスラム圏、やがてはヨーロッパへ伝えられた歴史ある港です。このモカ港から出荷されるイエメン、エチオピア産の両方のコーヒー豆に「モカ」という銘柄がつけられたのです。
イエメン側のモカには有名な「モカ・マタリ」エチオピア側のモカには「モカ・シダモ」「モカ・ハラー」などあります。「モカ・マタリ」はイエメンで内戦が続いたこともあり収穫量が少ないので今では希少なものになっているようです。
モカは総じてチョコレートのような力強い香りとフルーツのような強い酸味を持っています。酸味といっても程よいコクと甘みも感じられるのであっさりと飲みやすいです。焙煎度合によって様々な表情をわかりやすく楽しむことができます。浅めに煎ればモカフレーバーとよばれる明るい酸味の後に甘みがやってくるようなすっきりとした味わいになります。深めに煎れば酸味はある程度抑えられ、苦味と深いコクが感じられます。煎れた時の香り深いコクが強く感じられます。
焙煎工房まめや倉敷珈琲で自分のお好きな焙煎度合を見つけてみてください。