ペーパードリップは最も一般的と言える抽出方法です。
新鮮な珈琲豆でドリップするとまるで粉が生きているように膨らみ、見ていても楽しくなります。これは焙煎したての珈琲豆の中には炭酸ガスがあるために起こる現象です。スーパーやコンビニで買った豆を挽いてドリップしても膨らまないのは焙煎後時間が経ちすぎて珈琲本体からガスが完全に抜けているからです。ドリップ時に粉が膨らむ珈琲は新鮮な豆の判断基準の一つと言えます。
時々、お客様からドリップは難しい同じ味にならないというお話を聞くことがありますが、あまり難しく考えず、新鮮な珈琲豆で淹れたコーヒーは基本的に味しく飲めると思っていいでしょう。
珈琲の味は、
① 煎り具合(焙煎度)
② 保存状態
③ 豆の量
④ 挽き方
⑤ お湯の温度
⑥ お湯を注ぐスピード
で変わります。
煎り具合
浅煎り→酸味が強い
深煎り→苦味が強い
※お好みの深さで焙煎
保存状態
密閉された容器に、豆のまま保存し、出来るだけ早く飲み切る、のが望ましい
粉での保存は酸化のスピードが早い
※酸化と湿気に注意しましょう。
豆の量
少ない→薄い、お湯を丁寧にゆっくり注ぐと味が出やすい。
多い→濃い、お湯を一気に注いでも味が出やすい。
※最初はコーヒーカップに対して10g程度を基準にし、好みに応じて加減すればいいでしょう。
挽き方
粗挽き→スッキリした味、薄味になりやすい。
細挽き→濃い、苦味が強い、雑味が出やすい。
※調整可能のミルならペーパードリップ用もしくは中間的な所で試しましょう。
お湯の温度
熱い→苦味が出やすい
ぬるい→酸味が出やすい
※沸騰したお湯を一旦サーバーに移してケトル(やかん)に戻すと10度位湯温が落ちます。
お湯を注ぐスピード
ドバっと一気に注ぐ→簡単だが、薄くなる
ゆっくり注ぐ→時間はかかるが、しっかり抽出される
※ゆっくりお湯を注ぐには出来るだけ先の細いケトル(やかん)を使用したほうが簡単です。
※ドリッパーの種類でドバッと入れても比較的ゆっくりと抽出されるものもあります。
ザックリですが、上記のようなことを念頭に、あとは好みで調整すれば良いでしょう。文字だと面倒くさそうですが実際はほんの少しポイントをおさえておけばOKです。
繰り返しになりますが、
新鮮な珈琲豆で淹れたら多少の違いはあっても基本的に美味しいコーヒーを楽しめると思います。