酸味が苦手な人が多いのは

コーヒーの好みで「酸味が苦手」とよく聞きます。
当店では、お好きな深さで焙煎しているので安心してください。
深煎りにする事で酸味は無くなり苦味が強くなります。
コーヒーは嗜好品です。酸味の好き嫌い、苦味の好き嫌い、あるのは当然です。
浅煎りから深煎りまで好みに応じて焙煎します。

「酸味は苦手だけど苦いのもあまり好きでない」という声も聞きます。
ちょっと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが本音だと思います。
この場合「焙煎したての新鮮な珈琲豆で淹れたコーヒーを飲む」事で、
かなりの確率で解決するのではないかと思います。

ところで、嫌なコーヒーの酸味とは何でしょうか?
珈琲豆は焙煎後時間と共に劣化が進み古くなると酸っぱくなります。この酸っぱいコーヒーの正体は、酸化した酸味というよりも、劣化してコーヒー本来の味が損なわれている。いわゆる「古くなって酸っぱくなった」という表現が近いかもしれません。

旦部幸博氏の著書『コーヒーの科学』では、経時劣化の状態を
1、湿気ることで化学反応をおこして酸っぱくなる。
2、時間の経過により香りとガスが損失する。
3、いわゆる酸化により嫌なにおいが発生する。
と説明しています。

新鮮な珈琲豆で淹れると、ドリップした時に珈琲の粉が勢いよく膨らみます。焙煎豆に含まれるガスがまだ抜けていないので新鮮な状態であることがわかります。カップに注がれた淹れたてのコーヒーの香りや味は心地よく飲んだ後もスッキリと爽やかです。とくに冷めた状態だと、いわゆる「酸っぱい」「喉につっかえる」といった事が少ないので古い珈琲豆との差は感じやすいと思います。

今まで酸味が苦手だと思っていた人が、新鮮な珈琲豆で酸味が特徴の浅煎り珈琲を飲んだ時、「全然酸っぱくない」と感じるのは、実際は酸味はあるのだけど、「今まで思っていた酸っぱさではない」この珈琲がもつ本来の味(酸味)を実感できた。という事かもしれません。

珈琲豆は果実の種でコーヒーの味に酸味は含まれます。モカなど酸味が特徴と言われているコーヒーはよく柑橘系とか爽やかな酸味とかの表現がされていて、実際飲みやすく後味も爽やかです。

深煎りコーヒーの香りやコクは刺激もあり、目覚めのコーヒーにはこの苦いのが良いという人も少なくありません。また、朝は浅煎りの爽やかなコーヒーが最高に心地よいという人も多いと思います。
いずれにしても、劣化していない珈琲豆で入れたコーヒーは、美味しいと言えそうです。

※ 珈琲豆の劣化を防ぐために保存方法は大切です。
珈琲豆の保存について

珈琲豆の保存について